2011/10/26

やめるな相馬直樹

私は川崎フロンターレが好きであり、一介のフロンターレ好きとして、好き勝手な事を言ってみようと思う。
今のうちに書いておくべきと思うことがあるのである。それは。



やめるな。相馬直樹。

近年のフロンターレにおけるJ1リーグ戦の成績から見ても今年の成績が悪いことは明らかであり、どうしたらいいか、誰が責任を取るのかというと、某巨大掲示板などでは一刻も早く監督を解任しろという声が大きいように思える。
選手層などを見ると、去年からさほど劣っているとは感じられず、逆に去年よりも良いのではないかと感じられるほどである。
じゃあ何がいけないのか、監督だ。ということであろう。(至極簡単に言ってしまえば)

私はただ応援することが好きなだけであってサッカー経験者ではないし、ましてや選手起用やフォーメーション、戦術の是非はよく分からない。(それなりの年月フロンターレを見てきた経験から思う所はあるが)

私がフロンターレ好きになったのは、ちょうど関塚監督が就任した2004年からであるから、監督というとセッキー・ツトさんの2人しか見ていない。色んな監督を見てきていない私が言えることは何もないのかもしれないが、それでも言いたい。

相馬直樹はロマンチストだと思う。

セッキーはフロンターレ監督に就任する前は鹿島の人であった。鹿島と言えば4-4-2で両サイドバックが攻撃的な、ジーコから続く確固たるスタイルを持ったチームであり、当然それに慣れ親しんだセッキーもフロンターレでそのスタイルを展開したかったと、インタビューや何かで言っているのを聞いたことがある。
それでもセッキーがフロンターレで4バックをするのに、カムさんとユースケの両サイドバックが定着する2009年まで、5年間を要している。
セッキーの起こした変化は他にもあるが、失敗していることもある。
例えば伝説のフッキ・ジュニ・ガナハ超攻撃的3トップ。これは3試合ぐらいしかもたなかった。

セッキーはロマンチストでもあったけど、それ以上にリアリストなのだと思う。

2011フロンターレは、フォーメーションとしては2010と同じ4-4-2だけど、サッカーの内容がガラリと変わっている。今年の開幕戦であるホーム山形戦。私は試合を見ながらゲラゲラ笑っていた。

なんてオサレなサッカーをしてるんだフロンターレは。

コンパクトでハイプレスなサッカー、小気味よいパス回し、好き勝手に走り回り縦横無尽にポジションチェンジをする。これがあの「カウンター命で外人頼み」と揶揄されたチームと同じチームだろうか。
しかし同時に非常に不安になった。このサッカーを続けて夏場以降もつのだろうか。怪我に弱いのではないだろうか。

まぁ天災などもあったけど、ほぼ不安は的中した形になった。

しかし相馬直樹はスタイルを変えなかった。

私はセッキーやツトさんしか知らなく、監督初体験であった彼らは監督初年度に素晴らしい成果を挙げているが、それはおそらくとてつもなく素晴らしいことで、滅多にないことなのだと思う。
監督初心者が初年度に素晴らしい成績を挙げることの方が稀なのだ。フロンターレ好きたちのハードルは上がり過ぎてはいないかい?
しかも、その初年度にいきなりスタイルをガラリと変えているのだ。長いこと監督していたセッキーでさえ、FWの枚数を増やしただけで崩壊したことがあるのだ。
これだけ見ると、チームが崩壊してない方がおかしいように思える。

俺たちは、「挑」んでいるじゃないか。

俺は今の成績でも立派に岡本太郎に顔向けできると思う。

相馬直樹はギリギリまでスタイルを変えなかった。チーム史上最悪の連敗を記録した。スタイルを少し変えてやっと勝った。
チームとして、悪い意味の経験をいっぱい積んだ。
相馬直樹も、監督としての経験をいっぱい積んだ。

逆に言えば、フロンターレは、自分の成績をギリギリまで犠牲にして、相馬直樹にものすごく貴重な経験をさせてあげたのだと言えないか。
J2への降格ラインのギリギリ上にいるが、逆に言えば、そんなんなるまで相馬直樹に経験を積ませてあげたのだ。並みのチームに出来ることじゃない。

俺たちは、相馬直樹に恩返しを受ける権利がある。

フロンターレの経験を肥やしにして、他のチームで開花されるのは困る。
相馬直樹の持っているものを絞り出して枯れ果てるまでフロンターレに注入してくれなければ困る。
それにチームの成績が悪いので監督を変えましたなんて、どこのチームでもやっていることだろう。

そんな他のチームでやっていること、面白くないからフロンターレでやって欲しくない。

フロンターレはもっと特別でスペシャルで面白いチームであって欲しい。

チームが低迷しているのに監督を変えないフロントが無能だ、という人もいる。
俺は2004年から武田社長を見てきた。俺が知る中で最高の社長だと思う。
俺がフロンターレで一番好きなのはシンペーちゃんだ。
俺は一度好きになったら、そう簡単に裏切ったり嫌いになったりしない。
シンペーちゃんが相馬直樹を信じている限り、俺も信じる。

じゃあお前は相馬直樹と心中したいのか?と聞かれるかもしれない。

チームの成績が低迷すると、有象無象の悪影響があるし、なにしろとても悔しいし、日々を心安らかに過ごせない。

それでも、選手監督スタッフフロントを信じるのが俺たちの役割であると思うし、そうありたいと思う。
それに、J2に落ちるのはとてもとても悪いことだけれども、たとえJ2に落ちても俺がフロンターレを応援することは全く変わらない。
J1かJ2かは、俺にとってどちらかといえばどうでもいいことの方の部類に入る。
だって俺がフロンターレを応援し始めた時、フロンターレはJ2だったのだから。

じゃあ本当にやばくなったらどうするのか。

まぁ、シンペーちゃんがなんとかするんじゃね?
俺らのやるべきことは、飛んで跳ねて声出して、勝ったらはしゃいで酒飲んで 、負けたら愚痴って酒飲むことじゃね?

だから、話はだいぶそれたけど、相馬直樹よ、やめるな。
そして俺たちに相馬直樹の歌をもう一度歌わせてくれ。
あれ、歴代のフロンターレのチャントの中でも一番好きなんだ。

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