2011/08/09

ubuntu10.04をserverから構築する

実は前から気になっていたんです。
ubuntuをインストールするのはいいのだが、desktop版はなぜにあんなにも巨大化しているのだろうか。
windowsならばプリインストールのソフトを片っ端から削除するのに、ubuntuはデフォルトのままでいいのだろうか。

否。

ということで、やってみました。

今回の目標。
VMware player のゲストとして使うことを前提に、必要最小限のパッケージを入れる。
でも使うパッケージは惜しみなく入れる。

本家から ubuntu-10.04.3-server-i386.iso をダウンロード。
約670MB(CD-R1枚分)なので、サクサクッと落とせるのがまたイイ。

VMwarePlayerに新しいVMを作り、上記isoでブート。
desktopに慣れてしまうとブート画面が無骨すぎるが、漢のインストールだと思えば逆に誇らしい気分に。
キーボードの種類を聞かれるが、適当に generic 101 とか選べばよい。
後から詳細なキーマップを指定できる。
途中で「なんのサーバを入れるか?」と聞かれるが、ここでは何も入れないことにする。

恐ろしく早くインストールは終了。
足りない基本パッケージをぱぱっと apt-get install で入れる。だいたい以下。
  • gcc(これがないと VMware tool がインストールできないので早めに)
  • zsh
  • ssh
  • ntp
  • nfs-common
  • sysv-rc-conf
  • cvs
満足したら、いよいよ X のインストールに入る。
以下のものを一気に apt-get install で入れる。
  • xorg
  • gdm
  • gnome-desktop-environment
  • language-pack-gnome-ja
  • language-support-fonts-ja
  • language-support-input-ja
  • light-themes
  • gnome-themes-ubuntu(これは好み。必須ではない)
  • ubuntu-wallpapers(これも好み。必須ではない)
結構な数のパッケージがインストールされるが、まだ手は出さない。
終わったらリブートすれば、いつもの画面に似た感じでXが立ち上がる。
Xが立ち上がったらさっそく VMware Tool をインストールした方が何かと便利。

次のステップは、要らないものを削っていく作業。
まずは apt-get install software-center でソフトウェアセンターを入れる。
そしてインストール済のパッケージで要らないものをガシガシ削除。
途中で依存関係がおかしくなるが、apt-get install -f と apt-get autoremove
で依存関係を回復しつつ、要らないものをどんどん削除する。
私の場合、最終的に残ったのは、以下の10個のパッケージ。
  • IBusの設定
  • Menu Editor
  • Metacity
  • Python
  • Software Sources
  • Synaptic
  • Ubuntu Software Center
  • Update manager
  • メインメニュー
  • 端末(gnome-terminal)
 次は設定。基本的に前に挙げた設定をするのだが、違う点がいくつかある。
  • gnomeのkeybindingをEmacs風にするために gconf-editor が必要だが、無いので apt-get install gconf-editor する
  • IPv6 を無効にするためのいくつかの方法は、やってはいけないらしい
あとは欲しいパッケージを思う存分入れる。
大きなものは以下。(細かいのはちょくちょくあるが、apt-get install 一発なので省略)
色んなところを参照するのはめんどくさいので、まとめる。
  • ubuntu-tweak
    • add-apt-repository ppa:tuatrix/ppa
    • apt-get install ubuntu-tweak
  • dropbox
    • add-apt-repository ppa:nautilus-dropbox/ppa
    • apt-get install nautilus-dropbox
  • emacs
  • firefox 
    • add-apt-repository ppa:mozillateam/firefox-stable
    • apt-get install firefox firefox-locale-ja
    • メニューの日本語化が甘かったら、ここの ja.xpi が必要かも
    • あとはここに載せたadd-onをインストールし、ここのように userChrome.css を作る
  • keepassx
    • add-apt-repository ppa:keepassx/ppa
    • apt-get install keepassx
  • libreoffice
    • add-apt-repository ppa:libreoffice/ppa
    • apt-get install libreoffice libreoffice-l10n-ja libreoffice-help-ja
もちろん全ての add-apt-repositry の後は apt-get update するわけだが、
最近は何故か公開鍵の設定がすんなりいった試しが無い。
その度に以下を行う
  • gpg --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys XXXXX
  • gpg --export --armor XXXXX | sudo apt-key add -
XXXXX は「無いよ」と言われてる公開鍵の文字列。
これをやるとちょっと時間かかるし、なんやかんやwarningは出るけど、なんとかなる。

最後に apt-get install -f や apt-get autoremove、ubuntu-tweak での必要ない cache や設定の削除を行えば完成。

入っているパッケージの確認は以下。sudo じゃなくて通常ユーザーでもOK。
書き忘れていたが、下をのぞくすべてのコマンドは sudo が必要。
  • dpkg --get-selections
これで、desktop では個人的なものも含めて約 5GB あったものが、
約半分の 2.8GB まで減らすことが出来た。
余は満足じゃ。

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