2009/09/15

小指の痣

あの試合の次の日、何故か右手が痛いなぁと思ったら、
右手の小指の付け根が青痣になっていた。
知らず、どこかを殴りつけた際に出来たのであろう。



今日の午後、Jリーグの理事会が開催され、あの試合の処遇が決定される。
有志が直接意見を伝えるそうだ。
陳腐な言葉で申し訳ないが、魂を託したいと思う。



感情的には、もう中止の段階で何をどうやっても報われないと思う。
出場記録、得点記録をすべて有効にしてもらわない限り。



冷静になって考えてみる。






「Jリーグの試合中止例」 from Wikipedia



  • 1997年5月17日 J・浦和 - 横浜F駒場スタジアム
    • 前半戦は予定通り行われたが、その後落雷を伴った集中豪雨で安全の確保が難しくなり、また、ダッグアウトも冠水したため、試合を打ち切る。記録(浦和 0-1 横浜F)を無効にし、7月2日に同会場で再試合を開催した(浦和 1-3 横浜F)。

  • 1999年8月18日 J1・広島 - 福岡(広島スタジアム
    • 前半戦は予定通り行われたが、集中豪雨によりピッチコンディションが劣悪だったことからこれ以上プレーは危険と判断し試合を打ち切る。記録(0-0)を無効にし、10月2日に同会場で再試合を開催した(広島 2-0 福岡)。


  • 2004年9月26日 J1・大分 - 名古屋(熊本・KK WING
    • 前半戦は予定通り行われたが、その後雷雨が激しくなり、安全の確保が難しくなったことから試合を打ち切る。記録(0-0)を無効にし、11月10日に大分スポーツ公園総合競技場で再試合を開催した(大分 0-4 名古屋)。


  • 2007年8月6日 J2・鳥栖 - 湘南(鳥栖スタジアム
    • 前半戦は予定通り行われたが、雷雨が激しく天候の回復を見込めないため試合を打ち切る。記録(鳥栖 0-1 湘南)を無効にし、9月5日に同会場で再試合を開催した(鳥栖 2-1 湘南)。


  • 2009年8月9日 J2・栃木SC - 横浜FC栃木グリーン
    • 落雷の危険があり後半13分44秒、スコア0-0の時点で中断。約40分の中断を経て中止。9月10日に同会場で再試合を開催した(栃木 1-0 横浜FC)。余談だが中断中に震度4の地震も発生し、違った意味で大荒れとなった。


  • (new!)2009年9月12日 J1・鹿島 - 川崎カシマスタジアム
    • 激しい雨によるピッチコンディション不良のため、後半29分、スコア(鹿島 1-3 川崎)の時点で中断。


  • 中断理由

    • 雷の危険性から安全性確保が難しいと判断 … 4件

    • 集中豪雨 … 1件

    • (今回) 雨によるピッチコンディション不良

    • 今回は、雷の可能性はない。雨はもちろん降っていたが、周辺の交通機関が混乱するほどではなかった。広島のケースの集中豪雨がどの程度であったかは残念ながら調べられなかった。

    • ピッチコンディションを言うならば、実際の選手・監督のコメントからは「不可能だ」というものはない。また、ピッチコンディションを回復しようとする手段の稚拙さや、岡田主審がピッチコンディションを調べた(と思われる)方式が果たしてどれだけ有効なものなのかという疑問点が残る。さらに、カシマスタジアムの指定管理者は鹿島アントラーズであり、責任があると思われる。

  • 中断された際の試合経過時間

    • 前半終了時 … 4件

    • 後半14分 … 1件

    • (今回) 後半29分

    • 雷の場合は緊急事態であり、いかなる時間であれども可及的速やかな中断が必要であるだろう(後半14分のケース)が、今回は雷の可能性は無く、何故あのタイミングで中断せざるを得なかったのかという根拠が乏しい。

  • 中断された際の得点

    • 0-0 … 3件

    • 0-1 … 2件

    • (今回) 1-3

    • 0-1の場合は全て前半終了時に中断している。また今回の場合は、後半雨が降りしきる中での得点も生まれている。


要するに、過去の試合中止例を見ても、今回の中止決定が妥当であるとは思い難い。






ルール上の解釈
Jリーグ公式サイト:Jリーグ規定・規約集

Jリーグ規約



第62条〔試合の中止の決定〕
試合の中止は,主審が,マッチコミッショナーおよびホームクラブの実行委員と協議のうえ決定する.ただし,主審が到着する前にやむを得ない事情により試合を中止する場合は,マッチコミッショナーおよびホームクラブの実行委員が協議のうえ決定する.



第63条〔不可抗力による開催不能または中止〕
公式試合が,悪天候,地震等の天災地変または公共交通機関の不通その他いずれのチームの責にも帰すべからざる事由(以下「不可抗力」という)により開催不能または中止となった場合には,原則として再試合を行う.



第64条〔敗戦とみなす場合〕
公式試合が一方のチームの責に帰すべき事由により開催不能または中止となった場合には,その帰責事由あるチームは,原則として0対3で敗戦したものとみなす.

2009Jリーグ試合実施要項



第40条〔試合の中止および中断の決定〕
① 試合の中止は,主審が,マッチコミッショナーおよびホームクラブの実行委員と協議のうえ決定する.ただし,主審が到着する前にやむを得ない事情により試合を中止する場合は,マッチコミッショナーおよびホームクラブの実行委員が協議のうえ決定する.
② 主審が試合の中断を決定した場合,ホームクラブは試合を再開することができるよう最善の努力をしなければならない.



第43条〔敗戦とみなす場合〕
試合が一方のチームの責に帰すべき事由により開催不能または中止となった場合には,その過失があるチームは,原則として0対3で敗戦したものとみなす.



第47条〔不可抗力による開催不能または中止〕
試合が不可抗力により開催不能または中止となった場合,その勝敗の決定方法は,理事会において協議のうえ決定する.



第48条〔開催不能または中止となった試合の記録〕
開催不能または中止となった試合の出場および得点は,記録されない.ただし,警告・退場の処分については規律委員会に委ねられるため,記録として残る場合がある.



  • 中止なのか中断なのか
    Jリーグ規約には中断の定義がない。あの試合での記録を有効にする手段としては、「あれは中断である」ということにする他ないように思える。(試合実施要項第48条)
    正確に岡田主審の最低裁定を聞いたわけではないが、やはり中止に思える。


  • 中止だとすれば、その過失は誰にあるのか
    中止理由が豪雨にある場合は「いずれのチームの責にも帰すべき事由ではない」となるのだろうが、発表された理由は「ピッチコンディション不良」である。とすると、実際に試合が中断された30分間における適切な回復手段の実施も含めて、カシマスタジアムの指定管理者である鹿島アントラーズに責がある可能性がある。その場合は、試合実施要項第43条より 0対3 での勝利である。


  • 中止の場合は、どうなるのか
    Jリーグ規約第63条「原則として再試合を行う」
    試合実施要項第47条「理事会において協議のうえ決定する」
    先ずどちらを優先するかの判断が出来ないが、最新であるという理由から後者を優先すると、再試合しなければならないという理由は存在しない。
    前者であっても原則としてという言葉から、再試合開催に強制力は存在しない。
    要するに「厳密に決まっていないので臨機応変に相談して決める」としか読み取れない。


要するに、実際に試合が中止してしまっているので、0対3の可能性もわずかにあるが、それ以外の場合にどうするかは、過去の事例に関わらず本日の理事会での決定のみに委ねられる、ということしか言えない。
(過去の例では全て再試合だろう←過去の中止例と比較するに中止の根拠や状況があまりにも乖離しているので同列に扱えない)






残念ながら、野球にはあるが、サッカーには「コールドゲーム」という定義が存在しない。
シーズン中の1理事会でコールドゲームという定義を発生させることは難しいと思われる。
コールドゲームにしたって「残り15分で1-13ぐらいにはしてやったのに!」といういちゃもんはつけられるが。



となると、一番納得できる解決方法は以下となる。
ジャスティス「ごめーん、中止って言ったけど、あれ中断。4ヶ月ぐらい中断するよー!」
そして試合はもちろん無料で入場可能。少なくとも川崎サポのために20台のバスを鹿島側で用意し、東京駅からの高速バス代も鹿島側で保障。自家用車のための高速料金・駐車料金・ガソリン代を鹿島側で保障。



それ以外は感情的に認め難い。



ま、さすがにお金の保障まで言うと、フリエサポや湘南サポに悪いので、それはいいとしても。



とにもかくにも、不安は理論で塗り固めて、魂は仲間に託して、裁定を待とう。



なんで毎年こんな思いをしなきゃいけないのよ。アホか。



2 件のコメント:

  1. リエポン川上2009年9月15日 22:26

    ウチの妻が得た情報です。
    この試合が成立した場合(仮)
    ・鹿島、今年初の連敗
    ・鹿島、今年初のホーム敗戦
    ・鹿島、06年以来の3失点以上での敗戦
    となるそうです。
    まさにアンパンマンで言うならば
    必殺技゛トリプルパンチ[E:punch]゛だったのに[E:#xEACE]
    とにかくJリーグのルールは、誰もが納得の出来る落とし所がないことで混乱や波紋を呼んでいると言っても過言ではないですね。
    アメ(得点&出場記録)は無効、ムチ(警告&退場)は有効なんてありえないでしょ(笑)
    やべっちで゛キックオフ!゛の腕の位置は、ゴルフのアドレスに通じるなんてノーテンキなチェアマン
    ドイツ人の某赤監督に何の権限があって咎めるのか分からない協会会長
    こんな組織に、まともな判断が下せるとは思えません(協会のホームページに意見や要望が送れるアドレスはないそうですよ)
    ジャスティスが謝るなんて、本人の審判魂と矜持が許さないと思っています。(会見したら、男の名を上げるでしょうが)
    これだったら、扇谷クンか家本チャンの方がまともに思えてきちゃいましたよ。
    とにかく、結果待ちです。

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  2. ��リエポン川上さん
    ベスメン規約の件とか、我那覇冤罪事件とか、
    協会が頼りになるかというと、まったく逆なのですけどね。
    等々力のにジャスティスの写真をつけた人形を置いて、
    みんなで石を投げつけたい気分です。
    いつ結論が出るのか…
    急ぎの仕事があるのですが、ついついスポーツ新聞のサイトを再読み込みしてしまいます。
    万が一、万が一、万が一再試合でも、
    最低でも5点差をつけて勝ちますよ。

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