2008/10/09

ノーベル賞をフロンターレで例えてみる

ノーベル物理学賞、南部博士と小林・益川両博士に決まりましたね。
今や個人的な興味だけで素粒子物理を聞きかじっている身ではありますが、お3方の業績はまさしくノーベル賞に相当するものだと思います。
心からお祝い申し上げます。
特に南部陽一郎博士は「あれ?南部博士ってノーベル賞もらってなかったっけ?」と貰ってる方が当然だと思ってました。



と、ここで終わってしまっては身も蓋も無いわけで。
それにここはフロンターレのことを書き連ねるブログ。
そこで、恐れ多くもお3方の挙げた業績をフロンターレで例えて、わかりやすく解説してしまおうかなと。
こちとらただの素人の物理好きなもんで、間違い勘違いは御容赦の程。



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● 南部博士の「自発的対象性の破れ」



サッカーのフィールドが1m×1mだったら、と想像して欲しい。
ここに相手チームを含めて22人いるのだ。
電話ボックスに何人入るかのギネスに挑戦するかのように。
ギュウギュウなわけ。



そしたら、パスを出しても味方に通るか相手に渡るかなんてわかんないでしょ。
シュートしても何が何だか分かんないでしょ。
ってか、その前に敵か味方かも区別できない。
混沌とした状態。
それが、いわゆるビッグバン直後の状態。



そこからサッカーのフィールドが徐々に大きくなっていくことを考えよう。
そしたらフィールドの中で一番大きい区切り「センターライン」が、まずはっきりするだろう。
すると、フロンターレのゴールがある方がうちの方、反対側が敵の方ってのがわかるでしょ。
守る方、攻撃する方が分かるようになってくるわけだ。
22人の選手のうち、フロンターレの選手、敵の選手という区別がつくようになる。



もうちょっと広くなると、11人の役割ってのがはっきりする。
ゴールを守るのがGK。攻める役割がFW。守る役割がDF。その間がMF。



このように、フィールドが小さいときはみんな一緒くただったのが、フィールドが大きくなると自然に敵味方が分かれて、そして役割も明確になってくる。
これが「自発的対称性の破れ」。



自発的ってのは、別に選手ひとりひとりに変化があるわけじゃなく、フィールドが大きくなるだけで自然と分かれてしまうってこと。



対称性ってのは、最初はフィールドが小さすぎて敵味方すら分からなかった時はみんな一緒くただったわけでしょ。それが対称性。
まずセンターラインが出来て敵味方に分かれた。これがまず最初の対称性の破れ。
そして役割が明確になった。これが次の段階の対称性の破れ。



こうやってビッグバンから粒子が出来て分かれていった、と。そういうこと。



● 小林・益川両博士の「CP対称性の破れ」



これも対称性の破れ。ぶっちゃけ、上の話の続き。ただし、もうちょい難しい。俺もそんなによく理解してない。



さっきの例では、敵も味方も分からなかった状態から、少なくともフォーメーションぐらいは分かるぐらいにまで広がった。
そこからもうちょっと広がって、普通のサッカーフィールドぐらにまで広がったとする。



今のフロンターレのフォーメーションは 4-3-3 である。
ジュニとヘナはよく右と左のポジションを入れ替える。そして入れ替えてもそんなに役割は変わらない。
これは「ジュニとヘナには対称性がある」ということである。



ところが、山ちゃんと井川(もしくは村上や勇介)はちょっと違う。
同じサイドバックでも、通常の攻撃の流れで入れ替わることは(ジュニとヘナに比べたら)無いし、山ちゃんはポジション取り、井川はボールを持ってからの突破で攻撃参加をする。(あくまで例えばね、例えば)



フィールドが小さい時は、このサイドバックの違いは分からないけど、普通のサッカーフィールドぐらいになったら、右と左ってだけで明らかに違う。
これがCP対称性の破れ。



うむ。あまりうまい例えじゃないな(笑)



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だいたいお分かりだとは思うが、フィールドを宇宙、選手を粒子に例えただけ。
詳しくは超ひも理論もしくはM理論の本か、場の量子論の本を読むといいと思うよ。





M理論の本で一番お薦めなのが上の本なのだが、これに対称性の破れが載っていたかどうかは記憶が定かでない(笑)



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